「給食調理員は給料が低い」という声を見て、応募をためらっていませんか。
確かに平均年収だけを見ると高水準とはいえないかもしれません。
しかし、給食調理員の勤務先は学校だけでなく、保育園・病院・介護施設・社員食堂など幅広く、雇用形態によって収入水準は大きく変わります。
この記事では、給食調理員の年収・給料の目安をはじめ、夏休みや冬休み中の働き方など、疑問に感じやすい点を詳しくまとめました。年収を上げる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
飲食業界に特化した新卒向け求人サイト「エフラボ」では、給食調理員として働ける求人情報をはじめ、多数の企業を掲載しています。あわせてチェックしてみてください。
給食調理員の平均年収・給料の目安

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、給食調理員の平均年収は約379.1万円、求人賃金は月額21.1万円です。
飲食関連職種の中では極端に低い水準ではなく、平均的な範囲に位置します。
なお、給食調理員は、パートタイマーとして働く人が多い職種です。就業形態データでは、パートタイマーの割合が約7割を占めています。
正社員かパートかで給料の考え方が変わるため、自分がどの働き方を目指すかをイメージしながら読み進めてください。
また、新卒で正社員として働く場合の初任給も見てみましょう。
「エフラボ」に掲載されている求人を見ると、給食調理を含む企業の初任給は月給20~25万円前後が多い傾向です。
飲食業界全体の初任給は、「エフラボ」が全国232社を対象に実施した独自調査(2026年)の新卒給与データを参考にしてください。
| 学歴 | 平均初任給 |
|---|---|
| 四年制大学卒 | 247,949円 |
| 短大卒 | 243,807円 |
| 専門学校2年制卒 | 242,120円 |
| 専門学校1年制卒 | 241,192円 |
| 高校卒 | 239,916円 |
給食調理員の初任給は、飲食業界全体の新卒の初任給とほぼ同水準といえます。
なお、求人を見る際は「固定残業代込みかどうか」に注意が必要です。
同じ月給24万円でも、固定残業代が含まれるかで基本給は変わります。応募前に内訳まで確認しておくことが重要です。
新卒向けの初任給は「エフラボ」内の求人情報でも確認できます。さまざまな企業を比較してみてください。
\ 気になるお仕事をエフラボでチェック! /
【雇用形態別】給食調理員の年収・給料の目安

給食調理員の給料は、雇用形態によって大きく変わります。
正社員・公務員・パートの3つに分けて目安を見ていきましょう。
1. 正社員(委託給食会社など)の場合
正社員の給料の目安は次のとおりです。
- 月給:20〜25万円前後
- 年収換算:300〜400万円前後
新卒を対象としたエフラボ内の求人情報でも、月給20~25万円前後の企業が多い傾向が見られます。
正社員は昇給や管理職への道もあり、新卒で給食調理員を目指す人に有効な選択肢です。就職先の多くは、学校や病院から給食づくりを請け負う「委託給食会社」になります。
配属先が学校・センター・病院のどれになるかで働き方が変わるため、応募時に確認しておきましょう。
2. 公務員(自治体の給食調理員)の場合
自治体に直接雇用される学校給食調理員は、安定性の高さが特徴です。
総務省「令和5年地方公務員給与実態調査」によると、学校給食員の平均基本給月額は約337,647円です。これに各種手当や期末・勤勉手当が加わります。
一般的に期末・勤勉手当は年間で約4.4ヶ月分とされており、単純計算すると年収は500万円前後になるケースもあります。
ただし、この数値には勤続年数の長い職員も含まれる点に注意が必要です。新卒や若手はここまでの水準ではなく、月給20万円前後からスタートするケースが多い傾向があります。
また、公務員としての給食調理員の採用枠は、縮小傾向にある点も理解しておきましょう。
文部科学省「学校給食実施状況等調査(令和5年度)」によると、公立学校給食業務の約6割(59.6%)は外部委託されています。
そのため現在は、委託給食会社で経験を積むルートが主流になりつつあります。公務員採用を目指す場合は、各自治体の募集状況を早めに確認しておくことが重要です。
3. パート・アルバイトの場合
パート・アルバイトは時給制が基本です。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、短時間労働者の時給の目安は約1,221円となっています。
勤務時間を調整しやすく、家庭と両立しながら働きやすい働き方として選ばれるケースが多い雇用形態です。

【職場別】給食センターと自校式などによる給料の違い

実際の給料は、自治体に直接雇用されるか、どの委託給食会社に所属するかによって大きく変わります。
職場ごとの特徴を見ていきましょう。
給食センター(センター方式)の場合
給食センターは、複数の学校の給食をまとめて調理する大規模な施設です。
委託給食会社の正社員求人が多く、現場責任者やエリアマネージャーなどのポストも比較的豊富です。経験を積みながら、昇給や役職手当による収入アップを目指しやすい傾向があります。
キャリアアップを視野に入れて長く働きたい人に向いている職場です。
学校・保育園の給食室(自校方式)の場合
学校や保育園の給食室では、その施設で提供する分だけを調理します。子どもたちとの距離が近く、やりがいを感じやすい職場です。
勤務時間は比較的規則的で、残業が少ない職場が多いのも特徴です。
一方で、給食提供時間が限られているため、病院や介護施設と比べると早朝・深夜勤務の手当が発生しにくい傾向があります。
仕事とプライベートを両立しやすい働き方を重視する人に向いているでしょう。
病院・社員食堂などその他の施設の場合
病院や介護施設では、朝・昼・夕の3食を提供するため、早番や遅番を含むシフト勤務が一般的です。
勤務時間帯によっては早朝手当や深夜手当が支給される場合もあり、同じ給食調理の仕事でも月収が高くなるケースがあります。
また、社員食堂は企業によって勤務体系が異なりますが、土日休みや日勤中心の職場もあります。
収入や働き方のバランスを見ながら、自分に合った職場を選ぶことが大切です。
新卒で実際にどのような職場があるのか知りたい方は、「エフラボ」で「給食」というワードを入れて検索してみてください。
\ 気になるお仕事をエフラボでチェック! /
給食調理員の給料が低いと言われる3つの理由

給食調理員の給料は決して極端に低いわけではありません。
それでも「給料が低い」と言われることがあるのは、働き方や業界の特徴が関係しています。
1. 勤務時間が短くパート比率が高いから
給食調理員はパート・アルバイトで働く人の割合が高く、職種全体の平均年収は低めに見えやすい傾向があります。
また、学校や保育園の給食は提供時間が決まっているため、飲食店のような長時間残業や深夜勤務も多くありません。
そのため、残業代や深夜手当を含めた収入は伸びにくいのが特徴です。その反面、規則正しい生活を送りやすく、プライベートの時間を確保しやすい仕事といえます。
2. 昇給がゆるやかで成果が反映されにくいから
給食調理は、安全で安定した食事を提供することが重視される仕事です。
売上によって評価が大きく変わる飲食店と比べると、若いうちから大幅な昇給を実現するケースは多くありません。
ただし、調理師免許の取得や現場責任者への昇格によって、着実に収入を上げていくことは可能です。
3. 公共性の高い仕事で給与体系が決まりやすいから
学校給食や給食センターは、毎日安定して食事を提供することが最優先される仕事です。
売上を競って利益を伸ばす業界ではないため、給与体系も高収入より安定性を重視する傾向があります。
短期間で高収入を目指せる仕事ではありませんが、景気の影響を受けにくく、長く働きやすい環境が整っています。
給食調理員の夏休み・冬休み中の給料はどうなる?

学校給食で働く場合に気になるのが、給食がない夏休みや冬休み中の収入です。
実際の扱いは雇用形態によって異なります。
- 正社員:長期休み中も給与が支給される
- パート・アルバイト:勤務が減ると収入も下がりやすい
正社員の場合は月給制が一般的なため、学校が休みの期間も給与は基本的に変わりません。
長期休暇中は調理場の清掃や設備点検、衛生研修、新学期の準備などを行うことが多く、仕事自体がなくなるわけではありません。
一方、パート・アルバイトは時給制が中心です。学校給食がない期間は勤務日数が減り、収入も下がりやすくなります。
学校給食の仕事は「子どもと同じように長期休みが取れる」と思われることもありますが、正社員の場合は休暇中にも業務が発生するケースが一般的です。
年間を通して安定した収入を得たい方は、正社員求人を中心に探すとよいでしょう。
長期休暇中の勤務内容や給与の扱いは職場によって異なるため、応募前に求人票や面接で確認しておくと安心です。
給食調理員の主な仕事内容と一日の流れ

ここでは、検索する人が最も多い学校給食(自校方式)を例に紹介します。
病院や介護施設では朝・昼・夕の3食を提供するため、勤務時間や業務の流れが異なる場合があります。
給食調理員の主な仕事内容
給食調理員の仕事は、料理を作るだけではありません。
主な業務は次のとおりです。
- 食材の検品・下処理
- 大量調理
- 盛り付け・配膳準備
- 食器や調理器具の洗浄
- 衛生管理やアレルギー対応
給食調理員は、決められた時間までに数百人分の食事を安全に提供しなければなりません。
チームで協力しながら作業を進めるため、調理技術だけでなく正確さや責任感も求められる仕事です。
給食調理員の一日の流れ
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 8:00 | 出勤・健康チェック・着替え |
| 8:30 | 食材の検品・下処理 |
| 9:30 | 調理開始 |
| 11:30 | 盛り付け・配缶、クラスごとに搬出 |
| 12:00〜 | 給食時間(調理員は交代で休憩) |
| 13:00 | 食器の洗浄・調理場の清掃 |
| 15:00 | 翌日の打ち合わせ・準備 |
| 16:00頃 | 退勤 |
時刻は職場によって前後しますが、学校給食の場合は夜勤や深夜営業がありません。夕方には退勤できる職場が多く、土日や長期休暇に休みを取りやすい点も特徴です。
飲食業界の中では、比較的規則正しい生活を送りやすい働き方といえるでしょう。
実際の仕事内容は、各企業の情報を調べて細かく確認しておくことが大切です。「エフラボ」では定期的に説明会を開催しているため、お気軽にご参加ください。
\ 気になるお仕事をエフラボでチェック! /
給食調理員が年収を上げる3つの方法

平均年収だけを見ると低く感じるかもしれませんが、働き方やキャリアの積み方によって収入を伸ばすことは可能です。
代表的な3つの方法を紹介します。
1. 調理師免許や栄養士などの資格を取る
調理師免許や栄養士の資格を取得すると、資格手当の対象になったり、責任者候補として評価されたりする場合があります。
転職時にもアピールしやすくなるため、将来の選択肢を広げたい人にもおすすめです。
働きながら取得できる資格もあるので、早いうちから計画的に挑戦するとよいでしょう。


2. 正社員として責任者やエリア管理職を目指す
委託給食会社では、一般スタッフから現場責任者、さらに複数施設を管理するエリアマネージャーへとステップアップできる場合があります。
役職が上がると役職手当が支給されることも多く、年収アップにつながります。
調理技術だけでなく、スタッフ管理や現場運営の経験を積むことも大切です。
3. 給与水準の高い職場へキャリアチェンジする
経験を積んだ後に、病院や介護施設などの給食現場へ転職するのも選択肢の一つです。職場によってはシフト手当や役職手当がつきやすく、収入アップを目指せます。
また、給食で身につけた大量調理や衛生管理の知識は、ホテルやレストランなど他の調理職でも活かせます。
経験を武器に働く場所を広げることで、さらなるキャリアアップも期待できます。
給食調理員の年収・給料に関するよくある質問

給食調理員の年収・給料に関するよくある質問に回答します。
まとめ

給食調理員の給料は、雇用形態や勤務先によって異なります。
平均年収だけを見ると低く感じるかもしれませんが、正社員として経験を積み、資格取得やキャリアアップを目指すことで収入を伸ばしていくことが可能です。
また、給食調理員は学校だけでなく、病院や介護施設、社員食堂など幅広い職場で活躍できます。生活リズムを整えやすく、人々の健康を食事で支えるやりがいのある仕事です。
飲食業界に特化した新卒向け求人サイト「エフラボ」では、給食調理員として働ける求人情報をはじめ、多数の企業を掲載しています。自分に合った働き方を探してみましょう。

