栄養士を目指していて、「給料はどのくらい?」「働き続ければ収入は上がるの?」と気になっている人もいるでしょう。
この記事では、公的なデータをもとに、栄養士の平均年収や月給、初任給を紹介します。
職場による給料の違いや収入を上げる方法も解説するので、就職先を考える際の参考にしてください。
実際の収入や仕事内容を確認したい場合は、飲食業界に特化した新卒求人サイト「エフラボ」で実際の求人情報を確認してみましょう。
栄養士の平均年収は月給・ボーナス・経験年数で決まる

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、栄養士の平均年収は404万円です。
ただし、この統計には管理栄養士も含まれています。また、実際の年収は年齢や経験年数、勤務先などによって異なるため、平均年収はひとつの目安として見ておきましょう。
ここでは、月給やボーナス、経験年数による収入の違いを見ていきます。
栄養士の平均月収と手取りの目安
令和7年賃金構造基本統計調査によると、栄養士の平均月収は、残業代なども含めて約27.9万円です。
ただし、実際に受け取る手取り額は、給与から税金や社会保険料などを差し引いた金額です。
手取り額を考える際は、税金や社会保険料が引かれる前の「額面」の8割程度がひとつの目安になります。
この目安で計算すると、平均月収約27.9万円の場合、手取りは22万円前後です。
ただし、実際に差し引かれる金額は、収入や扶養状況などによって異なります。そのため、同じ月収でも手取り額が同じになるとは限りません。
ボーナスと手当も栄養士の年収に含まれる
令和7年賃金構造基本統計調査によると、栄養士のボーナスにあたる年間賞与その他特別給与額は、平均約69.5万円です。
ただし、栄養士の賞与は勤務先によって異なり、支給の有無や回数、金額も一律ではありません。求人を見るときは、賞与の支給実績や条件を確認しておきましょう。
また、栄養士の求人では、以下のような手当が設けられている場合があります。
- 資格手当
- 通勤手当
- 住宅手当
- 早番・遅番手当
- 扶養手当
支給される手当や条件は勤務先によって異なります。
就職先を比べるときは基本給や月給だけでなく、賞与や各種手当などの栄養士の待遇も確認することが大切です。
栄養士の収入は経験年数とともに上がりやすい
栄養士の給与は、経験年数によっても違いがあります。
job tagでは、栄養士の「経験年数別の所定内給与額」が公開されており、経験を重ねるにつれて給与が上がる傾向を確認できます。
ただし、経験を積めば一律に同じペースで給与が上がるわけではありません。実際の上がり方は、勤務先の昇給制度や役職、雇用形態などによって異なります。
新卒で栄養士として就職したときの初任給の目安

栄養士の免許は、専門学校・短大・四年制大学のどこを卒業しても同じです。ただし、勤務先によっては、学歴による初任給の違いが見られる場合があります。
ここでは、新卒初任給の目安と求人票の月給の見方、手取りについて解説します。
栄養士の新卒初任給は月20〜25万円台が目安
栄養士の新卒初任給は、月給20万〜25万円台がひとつの目安です。「エフラボ」に掲載されている栄養士・管理栄養士の新卒求人でも、この範囲の求人が多く見られました。
ただし、実際の初任給は勤務先や職種によって異なります。同じ会社でも、栄養士と管理栄養士で月給が異なる求人もあります。
就職先を比較するときは初任給の金額だけでなく、手当や賞与、昇給制度などもあわせて確認しましょう。
初任給は固定残業代の有無によって内訳が異なる
求人票の月給には、あらかじめ一定時間分の残業代が含まれている場合があります。この仕組みが「固定残業代」です。
例えば「月給24万円(固定残業代20時間分3万3,000円を含む)」と記載されている場合、24万円のうち3万3,000円が20時間分の固定残業代です。
固定残業代を除いた金額は20万7,000円となります。
固定残業代は、実際の残業時間が設定された時間に満たなくても支払われるのが特徴です。設定された時間を超えて残業した場合は、超過分の割増賃金が別途支払われます。
求人票を見るときは、以下の4点を確認しましょう。
- 固定残業代を除いた基本給の額
- 固定残業代の金額
- 何時間分の残業代にあたるか
- その時間を超えた分が追加で支払われるか
「エフラボ」に掲載している求人にも、固定残業代を含むものと、固定残業制度がないものがあります。
月給の金額だけでなく、その内訳まで確認して比較することが大切です。
固定残業代のほかに、新卒で働きやすい会社を見分けるポイントは以下の記事で解説しています。

初任給の手取りは額面の8割ほどが目安
初任給の手取りも、額面の8割程度がひとつの目安です。ただし、実際の手取り額は収入や扶養状況などによって異なります。
給料からは、主に以下の社会保険料や税金が差し引かれます。
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
- 所得税
住民税は前年の所得をもとに計算され、給与からの特別徴収は原則として6月から翌年5月まで行われます。
前年に所得がなかった新卒者の場合は、入社1年目は基本的に住民税が給与から引かれず、2年目の6月から負担が始まる仕組みです。
そのため、2年目に昇給しても、住民税の負担が始まることで手取りの増加を感じにくい場合があります。
飲食業界の新卒専門求人サイト「エフラボ」では、実際の求人を見ながら、月給の内訳や手当、勤務条件などを比較できます。
就職先を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
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栄養士の給料が高い職場は?就職先別に特徴を比較

栄養士の職場のなかでは、学校や行政などで公務員として働く場合に、長期的な年収が高くなりやすい傾向があります。
病院や給食受託会社も、勤務先や役職によって収入を上げられる職場です。
ただし、同じ種類の職場でも雇い主や給与制度によって収入は変わります。
主な就職先ごとに、給料の傾向や確認したいポイントを見ていきましょう。

病院・介護施設
病院は、栄養士の就職先のなかでは比較的高めの給与を狙える職場のひとつです。一方、介護などの福祉施設は、病院と比べて給与が低めの求人も見られます。
ただし、実際の給料は運営する医療法人や社会福祉法人などの規定によって異なります。
また、入院患者や入所者へ食事を提供する施設では、早番や遅番などのシフト勤務になる場合があります。
求人を見るときは、基本給だけでなく、資格手当や早番・遅番などの手当も確認しましょう。
保育園・こども園
保育園やこども園で働く栄養士の給料は、病院や行政などと比べると低めの傾向があります。
ただし、公立か私立か、園に直接雇用されるか給食受託会社から配属されるかによって給与体系が異なります。
自治体に採用されて公立施設で働く場合は自治体の給与制度が適用されますが、私立の園や給食受託会社では、それぞれの法人や会社の規定によって給与が決まります。
求人を比較するときは、勤務する園だけでなく、どこに雇用されるのかも確認しましょう。
学校・行政
学校や行政で公務員として働く栄養士は、長く働くほど年収が高くなりやすい職場のひとつです。
自治体に採用された場合は、給与表にもとづいて給料が決まり、勤続に伴う昇給があります。
期末・勤勉手当や各種手当もあるため、初任給だけでなく、長期的な収入を考えて就職先を選びたい人は確認しておきたい職場です。
ただし、栄養士の募集が毎年あるとは限りません。また、学校で食に関する指導などを行う栄養教諭として働くには、栄養教諭免許状が必要です。
学校や行政を目指す場合は、志望する自治体の採用情報や過去の募集状況を早めに確認しておきましょう。
給食受託会社
給食受託会社は、病院や学校、福祉施設などから給食業務を請け負う会社です。会社や役職によって給与に差があり、経験を積んで責任者やマネジャーなどを目指せる企業もあります。
「エフラボ」に掲載している栄養士・管理栄養士の新卒求人では、半数以上が給食受託会社でした。
掲載求人の新卒月給は、栄養士がおおよそ18万〜24万円、管理栄養士が20万〜25.5万円です。同じ会社でも、管理栄養士の月給を栄養士より高く設定している求人が見られました。
給食受託会社を選ぶときは新卒時の月給だけでなく、資格手当や昇給制度、役職に就いた場合の待遇なども確認しておきましょう。
食品メーカー・外食企業
食品メーカーや外食企業は、企業や採用される職種によって給与に大きな差が出やすい職場です。
栄養士として採用される場合だけでなく、商品開発や品質管理、総合職などで採用され、栄養の知識を仕事に生かすケースもあります。
その場合は、栄養士として一律の給与が設定されているわけではなく、会社や採用区分の給与制度が適用されます。
そのため、「食品メーカーなら給料が高い」とは一概にいえません。
高い給与を目指す場合は、栄養士資格の有無だけでなく、企業規模や募集職種、採用区分、昇給制度なども確認しましょう。
ここまでの内容で気になる職場が見つかったら、実際に「エフラボ」で給与や待遇を比べてみましょう。
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栄養士と管理栄養士の給料の違い

管理栄養士は、栄養士より給料が高くなる場合があります。
勤務先によっては管理栄養士の資格手当がつくほか、管理栄養士を応募条件とする求人も少なくありません。
また、一定の給食施設では管理栄養士の配置が必要になるなど、栄養士とは担える役割にも違いがあります。
ただし、管理栄養士であれば必ず給料が高くなるわけではありません。実際の給与は、勤務先や仕事内容、経験、役職などによっても変わります。
栄養士と管理栄養士では、給料だけでなく資格の取り方や仕事内容にも違いがあります。
どちらを目指すか迷っている人は、以下の記事も参考にしてください。

栄養士の給料が低いと言われる理由

栄養士の給料が低いと言われる背景には、資格の扱いや勤務先、手当などが関係しています。
給料が低いと言われる理由を知り、就職先を選ぶときに確認したいポイントを押さえておきましょう。
資格がなくてもできる仕事が多い
栄養士は国家資格ですが、職場で担当するすべての仕事に栄養士免許が必要なわけではありません。
栄養士法では、栄養士ではない人が「栄養士」または類似する名称を使って栄養指導などの業務を行うことを禁止しています。
一方、調理など資格がなくても担当できる仕事もあります。
そのため、栄養士資格を持っているだけで必ず高い給与が設定されるわけではありません。
職場によっては資格手当を支給しているため、資格を収入につなげたい場合は基本給とあわせて資格手当の有無も確認しましょう。
就職先が医療・福祉・教育に偏っている
栄養士の就職先には、病院や福祉施設、学校、給食会社、企業などがあります。
全国栄養士養成施設協会の就職先データを見ても、病院や福祉施設、給食会社などへの就職が多く、医療・福祉・教育に関わる職場が中心です。
こうした職場では、勤務先となる法人や会社の給与制度によって収入が決まるため、同じ栄養士でも就職先によって給料に差が出ます。
給料を重視する場合は病院や福祉施設などに限らず、学校・行政や食品メーカー、外食企業なども含めて求人を比較してみましょう。
時間外・休日・深夜などの手当が少ない
栄養士は、時間外勤務などの手当によって給与が大きく増える職種ではありません。
令和7年賃金構造基本統計調査では、栄養士の「きまって支給する現金給与額」と「所定内給与額」の差は月1万1,900円です。
この差には、時間外・休日・深夜勤務などに対する手当が含まれます。
基本給以外の収入を確認するときは、残業代だけでなく、資格手当や役職手当、早番・遅番などの手当も含めて求人を比較しましょう。
栄養士が年収を上げる4つの方法

栄養士の年収は、経験や資格、勤務先によって変わります。
将来の収入を上げるために、今の職場でできることと就職・転職時に確認したいポイントを見ていきましょう。
1. 管理栄養士の資格を取る
管理栄養士の資格を取ると、管理栄養士を応募条件とする求人にも応募できるようになります。
資格手当がついたり、栄養士より高い給与が設定されたりする職場もあるため、収入アップにつながる選択肢のひとつです。
ただし、栄養士養成施設を卒業した人が管理栄養士国家試験を受けるには、修業年限に応じて1〜3年以上の実務経験が必要です。
働きながら管理栄養士を目指す場合は、現在の仕事や就職予定の職場が、受験に必要な実務経験として認められるか確認しておきましょう。

2. 献立作成や栄養指導まで担当する仕事を広げる
調理や発注だけでなく、献立作成や原価管理、衛生管理、栄養指導など、担当できる仕事を増やすこともキャリアアップにつながります。
経験を積んで任される仕事が増えれば、責任のある仕事や役職を目指す際にも活かせるでしょう。
ただし、担当できる業務は職場によって異なります。
現在の職場で経験できる業務が限られている場合は、希望する仕事を担当できる部署への異動や、経験を活かせる職場への転職も選択肢です。
新卒で就職先を選ぶ場合は、入社直後の仕事内容だけでなく、経験を積んだあとにどのような仕事を任されるのかも確認しておきましょう。
3. 現場責任者や店長など役職を目指す
現場責任者や店長、マネジャーなどの役職に就き、役職手当や昇給によって年収を上げる方法もあります。
給食受託会社なら、施設の責任者から複数の施設を管理するマネジャーへ進めるケースも少なくありません。外食企業でも、店長やエリアマネジャーなどを目指せる場合があります。
役職を目指す場合は、どのようなキャリアパスがあり、役職に応じて給与や手当がどう変わるのか確認しておきましょう。
4. 栄養士の給与水準が高い職場に就職する
現在の職場で大幅な昇給が見込めない場合は、給与水準の高い職場へ転職するのも年収を上げる方法です。
これから栄養士として働く人なら、最初の就職先を選ぶ段階から給与や昇給条件を比較しておきましょう。
求人を見るときは、月給だけでなく以下の条件も確認してください。
- 基本給と手当の内訳
- 賞与の有無
- 昇給制度
- 資格手当や役職手当
月給が高くても、その後の昇給が少なければ、長期的な年収が高いとは限りません。
現在の給与だけでなく、経験や資格、役職がどのように給与へ反映されるかまで比較することが大切です。
新卒で栄養士として働く人は、就職先によって将来のキャリアも変わります。
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栄養士の年収や給料に関するよくある質問
栄養士の年収や給料に関するよくある質問に回答します。
まとめ|栄養士の年収は実際の求人を比較して確認しよう

管理栄養士を含む栄養士の平均年収は404万円で、新卒の初任給は月20万〜25万円台がひとつの目安です。ただし、実際の給料は勤務先や経験、資格、役職などによって変わります。
収入を上げたい場合は、管理栄養士の資格取得やキャリアアップを目指すだけでなく、給与や昇給条件のよい職場を選ぶことも大切です。
これから就職する人は、初任給だけでなく、賞与や手当、昇給制度なども比較しておきましょう。
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気になる会社が見つかったら、説明会などを活用して求人票だけではわからない部分を担当者に直接聞いてみましょう。

