料理人を目指すにあたって、平均年収がどれくらいか気になる方は多いでしょう。料理人の平均年収は年齢や経験年数、ポジションなどによって異なるため、どのような要因により給与を上げられるか理解することが重要です。
今回は、料理人の平均年収についてまとめました。年齢や経験年数、ポジションなど年収が左右する主な要因や、高い年収の職場を探すコツも紹介するので、料理人として活躍を目指す方は、参考にしてください。
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料理人の平均年収

料理人の平均年収は、約350万円です。ただし、調理師免許を持っていない料理人を含む年収になります。
政府統計の総合窓口e-Statによると、従業員数が10人以上の企業規模における料理人の給与額と年間賞与は、以下の通りです。
| 平均月収 | 平均賞与その他特別給与額 | 平均年収 |
| 272,500円 | 319,200円 | 3,589,200円 |
日本の平均年収は478万円のため、料理人は平均年収よりやや低い傾向にあります。
料理人の年収が左右される主な要因

料理人の年収は、さまざまな要因によって左右されます。主な要因は、以下の6つです。
- 年齢
- 経験年数
- 企業規模
- 勤務地
- ポジション
- 業態
どのように差が生じるのか、それぞれ解説するので参考にしてください。なお、本記事で紹介する平均年収は、調理師免許を持っていない料理人も含んでいます。
年齢
料理人の平均年収は、年齢が上がるにつれて徐々に上昇し、50代前半にピークを迎えます。政府統計の総合窓口e-Statによると、従業員数が10人以上の企業規模における料理人の年齢別給与額と年間賞与は、以下の通りです。
| 年齢 | 平均月収 | 平均賞与その他特別給与額 | 平均年収 |
| ~19歳 | 204,700円 | 35,300円 | 2,491,700円 |
| 20~24歳 | 231,800円 | 162,800円 | 2,944,400円 |
| 25~29歳 | 258,800円 | 299,200円 | 3,404,800円 |
| 30~34歳 | 269,400円 | 318,800円 | 3,551,600円 |
| 35~39歳 | 293,400円 | 384,400円 | 3,905,200円 |
| 40~44歳 | 290,300円 | 384,700円 | 3,868,300円 |
| 45~49歳 | 297,000円 | 405,500円 | 3,969,500円 |
| 50~54歳 | 301,400円 | 423,400円 | 4,040,200円 |
| 55~59歳 | 280,700円 | 343,300円 | 3,711,700円 |
| 60~64歳 | 251,800円 | 253,100円 | 3,274,700円 |
| 65~69歳 | 233,900円 | 145,900円 | 2,952,700円 |
50代は料理長や総合職に昇進しているケースがあるため、給与水準が高い傾向といえます。また、30代後半から40代にかけては、中堅として現場を仕切るポジションを任される年代です。料理人は10~20代で下積みを重ねることで、年収アップが期待できます。
なお、調理師の初任給については、以下の記事をあわせて参考にしてください。
関連記事:調理師の初任給はいくら?条件別の平均年収や給料が高い職場の探し方も紹介
経験年数
経験年数が15年以上の料理人は、平均年収以上の収入が得られる傾向にあります。料理人は実力によって年収が左右されるため、経験年数が多いほど給与も上昇します。
政府統計の総合窓口e-Statによると、従業員数が10人以上の企業規模における料理人の経験別給与額と年間賞与は、以下の通りです。
| 年齢 | 平均月収 | 平均賞与その他特別給与額 | 平均年収 |
| 0年 | 220,100円 | 34,100円 | 2,675,300円 |
| 1~4年 | 222,400円 | 281,800円 | 2,950,600円 |
| 5~9年 | 231,500円 | 301,200円 | 3,079,200円 |
| 10~14年 | 248,800円 | 333,300円 | 3,318,900円 |
| 15年以上 | 277,600円 | 422,300円 | 3,753,500円 |
e-Statのデータからもわかるように、料理人として年収を上げたい場合は、経験を積むことも重要です。
企業規模
料理人は企業規模が大きいほど、年収は上昇傾向にあります。政府統計の総合窓口e-Statによると、料理人の企業規模別給与額と年間賞与は、以下の通りです。
| 年齢 | 平均月収 | 平均賞与その他特別給与額 | 平均年収 |
| 10~99人 | 269,800円 | 242,800円 | 3,480,400円 |
| 100~999人 | 263,500円 | 324,900円 | 3,487,140円 |
| 1,000人以上 | 285,600円 | 410,000円 | 3,837,200円 |
企業規模が大きいと、平均賞与その他特別給与額が高い点も特徴になります。したがって、調理人として年収を上げたい場合は、企業規模にも注目して職場を選ぶのもよいでしょう。
勤務地
料理人の年収は勤務地によっても異なり、東京都や大阪など、都心部のほうが高い傾向にあります。政府統計の総合窓口e-Statによると、料理人の給与額と年間賞与額が高い地域は、以下の通りです。
| 地域 | 平均月収 | 平均賞与その他特別給与額 | 平均年収 |
| 栃木県 | 280,800円 | 250,000円 | 3,619,600円 |
| 群馬県 | 287,600円 | 259,200円 | 3,710,400円 |
| 東京都 | 320,900円 | 282,100円 | 4,132,900円 |
| 神奈川県 | 294,300円 | 267,400円 | 3,799,000円 |
| 愛知県 | 293,000円 | 267,000円 | 3,783,000円 |
| 滋賀県 | 298,400円 | 261,200円 | 3,842,000円 |
| 京都府 | 295,300円 | 270,200円 | 3,813,800円 |
| 大阪府 | 292,100円 | 263,800円 | 3,769,000円 |
| 兵庫県 | 291,900円 | 260,600円 | 3,763,400円 |
東京都は、料理人の平均年収が400万円を超えています。次いで、滋賀県や京都府の平均年収が高い傾向にあります。料理人として年収アップを目指したい場合は、関東圏や関西圏の職場を検討するのも手段の1つです。
ポジション
料理人は、ポジションによっても年収が異なります。総料理長や料理長クラスになると、料理人の平均を上回る年収が期待できます。
ポジションによる年収の違いは、以下の通りです。
| ポジション | 年収相場 |
| 見習い・調理スタッフ | 一般的な年収相場となる350万円ほどが目安になる |
| 副料理長 | 見習い・調理スタッフと比べて、100万円ほど年収が上がる場合もある |
| 料理長 | 規模によっては、年収500万円~700万円も期待できる |
| 総料理長(エグゼクティブシェフ) | 複数の店舗や規模の大きいお店を統括するポジションで、外資系やホテル、海外勤務の場合は年収1,000万円に届くケースもある |
ポジションが大きくなるにつれて責任も大きくなりますが、年収アップが期待できるため、やりがいもあります。料理人で高い年収を目指したい場合は、総料理長のポジションを獲得できるようスキルや経験を積みましょう。
業態
料理人は業態によっても、年収が異なります。新卒向け飲食店求人サイトの「エフラボ」をもとに、業態別の年収を以下にまとめました。
| 業態 | 平均年収 |
| 和食 | 250~360万円 |
| カフェ | 280~300万円 |
| 中華料理 | 280~380万円 |
| フランス料理 | 300万~320万円 |
| イタリア料理 | 250万~320万円 |
| 介護・病院・休職・社員食堂 | 210万~250万円 |
エフラボの求人では、フランス料理や中華料理の平均年収が高い傾向にあります。フランス料理や中華料理は、高級店で提供されるケースも多いため、給与水準が高いことが考えられます。
料理人で年収1,000万円を目指す方法

料理人で年収1,000万円を目指すのは、不可能ではありません。実際に、年収1,000万円を超える料理人もいます。
ここでは、料理人で年収1,000万円を目指す方法を5つ解説するので、ぜひ参考にしてください。
高級ホテルで働く
高級ホテルは、給与水準も高い傾向にあるため年収1,000万円を目指せます。見習いや調理スタッフは、平均年収ほどになりますが、経験を積むことで年収500万円以上が期待できます。
高級ホテルで副料理長や料理長など、ポジションに就くと年収アップも可能です。とくに、外資系の高級ホテルや国内有名ホテルは、料理人としての評価も上がりやすいため、キャリアアップも目指せます。
ミシュランシェフを目指す
ミシュランシェフとは、ミシュランガイドに掲載されているお店の料理人のことです。ミシュランガイドは、レストランの評価を星の数で表しており、数が多いほど優れた料理を提供しているお店になります。
ミシュランシェフは、料理技術の高さや味つけ、完成度、独創性などが考慮されるため、業界内での評価も高くなります。知名度や店舗規模によっては高い評価を得られるため、年収1,000万円に届く場合もあるでしょう。
海外で料理人として活躍する
海外で料理人として活躍するのも、年収1,000万円を目指す選択肢の1つです。アメリカやシンガポールなどは給与水準が高い傾向にあるため、日本の平均年収を上回る収入が期待できます。
海外では日本食の需要が高まっており、日本人の料理人が求められています。とくに海外では健康志向の高まりにより、寿司や和食が注目されているため、日本食の技術を持つ料理人は海外で重宝される場合もあるでしょう。実力次第では、若手でも海外で活躍することで高収入が見込めます。
独立してオーナーシェフになる
オーナーシェフとは、料理人を兼任している経営者のことです。お店の所有者となるため、高い料理技術とアイデアなどで人気を集めると年収1,000万円を目指せます。
とはいえ、オーナーシェフとして成功するには、料理技術の向上やニーズを意識したメニュー開発、接客スキルなど幅広い知識やスキルが欠かせません。まずは、飲食店で経験を積み、料理技術だけでなく経営といった業務を経験するといったようにステップを踏むことが大切です。
複数の収入源を持つ
料理人として年収1,000万円を目指すためには、複数の事業を展開するのも手段の1つです。料理人として飲食店で働くだけでなく、以下の事業を展開すると収入アップが期待できます。
- 店舗展開
- 書籍出版
- 商品監修
- メディア出演
- プロデュース業
実際に年収1,000万円の料理人は、複数の店舗を展開したりメディアに出演したりして収益を多様化させています。つまり、料理人で年収アップを目指したい場合は、マーケティング力も重要です。
料理人として活躍を目指す方が年収の高い職場を探すコツ

料理人として年収を上げるためには、職場選びも重要です。ここでは、料理人として活躍を目指す方が年収の高い職場を探すコツを3つ解説します。
飲食店で働くうえで、年収を重視したい方は参考にしてください。
説明会に参加する
料理人として活躍を目指したい場合は、就職説明会に参加するのがおすすめです。説明会では、オーナーやスタッフと直接会話ができるため、企業の雰囲気や社風について理解を深められます。
また、オーナーやスタッフとの会話では、ホームページや求人情報に掲載されていない情報を得られる点がメリットです。
なかには、モデル年収などを教えてもらえる場合もあり、年収のイメージがつきます。説明会では待遇など、年収以外の魅力もわかるため自分に合った企業を見つけられます。
飲食ブランドから探す
飲食ブランドから探すと、規模の大きい企業や待遇の良い企業を見つけられます。知名度のある職場は平均年収が高かったり、研修制度が充実していたりする場合があります。
キャリアパスも豊富なため、キャリアを積むことで収入アップが期待できるでしょう。働きながら調理技術や経営スキルを磨ける職場を探している方は、飲食ブランドをチェックするのがおすすめです。
求人ページで年収を確認する
年収の高い職場で調理人として活躍したい方は、求人ページで年収を確認しましょう。求人ページには実際に年収が掲載されているため、自分の希望する給与にマッチするお店を見つけられます。
企業によっては、年収モデルを掲載しているケースもあり、働いている料理人がどれくらいの経験年数で年収を上げているのか把握できます。
また、求人サイトでは業態やこだわり条件などが絞り込める点が特徴です。条件にマッチした職場を比較検討できるため、自分に合った就職先を探したい場合におすすめの手段です。
料理人の修行先については、「料理人におすすめの修行先やキャリア形成の影響」をご覧ください。
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まとめ

料理人の平均年収は350万円ほどですが、年齢や経験年数、ポジションなどによって異なります。なかには、年収1,000万円を超える料理人もいるため、技術や経験を積むことが大切です。
高級ホテルへの就職やオーナーシェフとして独立など、料理人として年収を上げる選択肢は幅広く存在します。キャリアパスをもとに、自分に合った方法で年収アップを目指しましょう。
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