「バーテンダーとして働いてみたいけれど、実際年収はいくらなの？」
「友達にバーテンダーはやめとけと言われたけれど、きつい仕事なの？」
結論、バーテンダーの平均年収は約370万円ですが、リアルな年収としてアルバイトと正社員、年齢や経験年数などが関係するかが気になるでしょう。
本記事では、バーテンダーのリアルな年収事情や、やめとけと言われる理由、さらには向いている人の特徴を解説します。
また、年収を上げるための方法もお伝えするので、バーテンダーとして働きたい人は、ぜひ参考にしてください。
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バーテンダーの平均年収は約370万円
バーテンダーの平均年収は、厚生労働省の職業情報サイトjob tagによると約370万円です。
詳しくは後述しますが、バーテンダーの年収は働く雇用形態や経験年数、地域などに依存する職業です。
たとえば、都会の高級ホテルや有名バーで働くバーテンダーは、より高い給与を得られる可能性があります。
一方で、地方の小さなバーでは年収が低く抑えられることもあるのです。
バーテンダーとして長期的にキャリアを築いていくためには、単に給与面だけでなく、どのような職場環境で働きたいのかを慎重に考えるのが重要です。
参考：厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「バーテンダー」
条件別で見るバーテンダーのリアルな年収
バーテンダーの年収は、働く雇用形態や経験年数、地域などに依存する職業なので、以下の観点からリアルな年収をお伝えします。
- アルバイトと正社員
- 年齢や経験年数
- 働く地域
- 男女別
自分がバーテンダーとして働きたいスタイルを想像しながら、参考にしてください。
アルバイトと正社員
求人ボックスが2025年4月22日に更新した求人統計データによると、以下のような収入差があることが明らかになっています。
上記の通り、バーテンダーとして働いた際、アルバイトやパートと派遣社員を比較してみると時給に差はありません。
しかし、アルバイトと正社員とを比較すると、以下のように収入の差があるのがわかります。
【アルバイト】
- 平均時給1,273円
- 月収約20万円（月160時間稼働を想定）
【正社員】
- 平均年収397万円
- 月換算33万円（求人ボックス記載の情報）
月収の差が10万円以上あるため、バーテンダーとして長期的に働きたい人や高収入を目指す人は、正社員の求人を探すのがおすすめです。
年齢や経験年数
バーテンダーとしての年収は、年齢や経験年数によって大きく異なります。
実際、厚生労働省の職業情報サイトjob tagによると、年齢別・経験年数別について、以下の統計結果を公表しています。
引用：厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「バーテンダー」
引用：厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「バーテンダー」
最も高収入を得ている年齢層は45〜49歳の413.09万円で、経験年数が上がれば上がるほど月収が右肩上がりになるのです。
ただし、すべての人が年齢・経験年数によって収入が上がるわけではなく、日々の自己研鑽が重要になる点は忘れないようにしましょう。
働く地域
バーテンダーの年収は、働く地域によって大きく異なるケースがあります。
たとえば、東京や大阪などの大都市では、高級バーやホテルバーが多く存在し、顧客単価が高いため、年収も比較的高くなります。
一方、地方都市や郊外で働く場合、顧客の数や単価が低い分、年収にも影響を与える可能性があるのです。
求人ボックスによると、バーテンダーの時給が高いのは千葉県の1,491円とあり、逆に最も低いのは岡山県の1,001円と記されています（※1）。
厚生労働省の職業情報サイトjob tagで見ても、東京都は年収441万円、岡山県は年収331.7万円であることが明らかになっています（※2）。
※1 参考：求人ボックス「バーテンダーの仕事の年収・時給・給料」
※2 参考：厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「バーテンダー」
男女別
バーテンダーの年収は、男女によって異なるイメージを持たれがちですが、年々その差はなくなっています。
厚生労働省でも男女雇用機会均等法の観点も兼ね、男女間の収入格差が出ないよう、ガイドラインやパンフレットを公開しています。
しかし、働くバーによっては男性が店長などの管理職に従事するケースがある関係から、男性の年収が高くなる可能性も考えられるのです。
企業において、女性が管理職に従事する割合も上昇傾向にあると明らかになっているため、女性バーテンダーとしての活躍も期待できるでしょう。
バーテンダーはやめとけと言われるけれど理由は何？
バーテンダーは、経験年数や働く地域によって年収を上げられる可能性がある一方で「やめとけ」と言われる職業の1つでもあります。
バーテンダーの仕事に対して、やめとけと言われる理由は以下の要因が考えられます。
- 夜間勤務が多く生活リズムが崩れるから
- 酔ったお客様とのトラブルに巻き込まれる時もあるから
夜間勤務が多く生活リズムが崩れるから
バーテンダーの仕事の特性として、夜間に勤務するケースが多い点が挙げられます。
バーは通常、夕方から深夜、あるいは早朝まで営業しているため、バーテンダーのシフトも夜間勤務に対応した働き方になります。
夜間勤務は、通常の昼間活動を基準とした生活リズムを崩す要因となり、日常生活に影響を及ぼすケースがあるのです。
たとえば、夜間勤務による睡眠不足や不規則な睡眠サイクルにより、ストレスや疲労の蓄積につながりやすく、心身の健康を損なうケースも考えられます。
生活リズムの変化に適応するには、個々のライフスタイルや体調管理が重要です。
酔ったお客様とのトラブルに巻き込まれる時もあるから
バーテンダーとして働く上で、避けられないのが酔ったお客様とのトラブルです。
アルコールが入ると、人は普段とは異なる行動を取る可能性があり、店内でのマナー違反やほかのお客様への迷惑行為が発生するケースもあります。
トラブルが発生した際には、迅速に状況を把握し、必要であればほかのスタッフと協力して対応しなければいけません。
バーテンダーは単にカクテルを作るだけでなく、トラブル管理という重要な役割も担っていると把握しておきましょう。
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バーテンダーとして働くのに向いている人の特徴
バーテンダーに向いている人の特徴は以下の通りです。
- お酒が好きな人
- 料理が好きな人
- 人とのコミュニケーションが好きな人
バーテンダーとして働き、年収を上げるために長期的に働きたい人は、自分が向いているか確認するためにもぜひ参考にしてください。
お酒が好きな人
バーテンダーとして働く上で、お酒が好きであるのは大きなアドバンテージとなります。
お酒に対する興味や情熱があると、カクテルやリキュール、ワインなどの知識を自然に深められ、お客様に対して質の高いサービスを提供できます。
また、お酒の味わいや香りに対する理解が深いため、お客様の好みに合わせたおすすめの一杯を提供でき、お客様とのコミュニケーションもスムーズです。
しかし、お酒に対する情熱が行き過ぎると、仕事中に飲みすぎたり、自分の好みを押し付けてしまったりするリスクがあります。
プロフェッショナルとしての自制心を持ち、お客様のニーズに応えることを常に心がけるのが重要です。
料理が好きな人
料理が好きな人は、バーテンダーとしての仕事にも多くの魅力を見出せます。
バーテンダーの仕事は単にお酒を提供するだけではなく、カクテルのレシピを考案したり、見た目にも美しいドリンクを作ったりするスキルが求められます。
また、料理の盛り付けにこだわるように、カクテルの提供方法やグラスの選択、装飾にまで注意を払う必要もあるのです。
一方で料理が好きな人は、味覚が鋭く、異なるフレーバーやアロマを識別する能力に優れています。
各種リキュールやフルーツ、ハーブなどの素材の特性を理解した組み合わせで、ほかにはない魅力的な一杯を提供する楽しさを感じられる仕事です。
人とのコミュニケーションが好きな人
バーテンダーは、カウンター越しにお客様と直接会話をし、飲み物を提供するだけではないため、コミュニケーションが好きかどうかが重要です。
社交的で人とのコミュニケーションが好きな人は、自然にお客様の信頼を得られやすく、常連客を増やす要因につながります。
コミュニケーション能力が高いと、リピーターを増やし、顧客満足度を向上させるだけでなく、口コミで新しいお客様を呼び込むことも可能です。
さらに、良好な対人関係を築くと、職場内でのチームワークもスムーズになり、職場環境の向上にも役立ちます。
バーテンダーとしての年収を上げるには
バーテンダーとして働き、かつ年収を上げるには以下を意識するのがおすすめです。
- 従業員数が多い都市部の企業やホテルで就職する
- 関連する資格を取得する
- 店長職を目指す
従業員数が多い都市部の企業やホテルで就職する
都市部の企業やホテルでバーテンダーとして働くことは、年収を上げるための効果的な選択肢の1つです。
都市部は人口が集中しているため、飲食業や観光業が盛んであり、とくに大きなホテルや有名なバーでは多様な顧客が訪れます。
また、従業員数が多い企業は、一般的に福利厚生や教育制度が整っている求人が多く、長期的なキャリア形成においても有利です。
さらに、都市部では業界のトレンドや技術に触れる機会が多く、新しいカクテルメニューの開発やプレゼンテーション技術の向上に役立ちます。
多様な業界の人とのつながりを増やし、新たなビジネスチャンスを得られるため、年収アップの可能性を高められるのです。
関連する資格を取得する
バーテンダーとしての年収を上げるためには、関連する資格を取得するのが重要です。
資格取得は、スキルを証明するだけでなく、雇い主からの信頼性を高め、専門性をアピールする手段として有効です。
たとえば、バーテンダーとして働く上で重要なアルコールやカクテルの知識・技術を証明できる「バーテンダー呼称技能認定試験」が1つの例になります。
また、後述する店長職へのキャリアステップを見越して「食品衛生責任者」を取得しておくのもおすすめです。
求人によっては資格手当が上乗せされて支給される企業もあるため、まずは「資格取得支援」の制度を取り入れている企業に就職するのも1つの選択肢になります。
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店長職を目指す
店長職を目指すことは、バーテンダーとしてのキャリアを大きく飛躍させるための重要なステップです。
店長としての業務は、単にカクテルを作るだけでなく、店舗全体の運営や従業員の管理、売上の向上など多岐にわたります。
まず、店長職を目指すためには、バーテンダーとしてのスキル磨きが不可欠です。
お客様に喜ばれるドリンクを提供する技術はもちろん、新たなカクテルの開発や、トレンドに敏感であることも重要です。
また、スタッフを統率するリーダーシップや、トラブルへの対応力、売上データの分析、効率的なプロモーション戦略を立案する能力などが求められます。
多くの店舗では、店長職に就くことで給与がアップするほか、業績に応じたインセンティブやボーナスも得られる求人もあります。
まとめ
バーテンダーの年収は、アルバイトや正社員、さらには働く地域や経験年数によって収入は変わります。
夜間勤務や酔ったお客様とのトラブルなど、バーテンダーの仕事には挑戦が伴うこともあります。
しかし、お酒や料理が好きで人と接するのが得意な人には向いている職業です。
また、都市部の企業やホテルで働く、高度な資格を取得する、店長職を目指すなどの方法で年収アップを目指せます。
バーテンダーとしてのキャリアを考えている人は、まず自分の興味や適性を見直し、どのような職場や働き方が自分に合っているのかを考えてみましょう。
飲食業界専門の新卒求人サイト「エフラボ」では、バーテンダーの求人情報を多数取り扱っています。
飲食業界への就職を目指している人は、ぜひご活用ください。
