商品企画・商品開発は、食品業界の中でも人気の高い職種です。
「商品開発の仕事に就くにはどうすればいいの?」
「商品企画の仕事との違いが分からない」
このように思う方も多いため、就職ルートや必要な準備を事前に理解しておくことが重要です。
この記事では、商品企画・商品開発の違いをはじめ、飲食業界で仕事に就くための方法を解説します。役立つ資格や年収、新卒向け求人例までまとめているのでぜひ参考にしてください。
飲食業界専門の新卒求人サイト「エフラボ」では、食品企画・開発職を目指せる求人情報を取り扱っています。食品業界への就職を目指している方は、ぜひチェックしてみてください。
商品企画と商品開発の違い

商品企画と商品開発はどちらも新しい食品を生み出す仕事ですが、担当する役割の範囲が異なります。
商品企画は、市場のニーズをもとに「どんな商品を作るか」という方向性やコンセプトを決める仕事です。
例えば「健康志向の20代女性向けスイーツ」「季節限定の新フレーバー」など、商品のアイデアや企画の方向性を考える段階を担当します。マーケティングの視点が強く、消費者のニーズ分析や市場調査が重要です。
一方で商品開発は、商品企画で決まったコンセプトをもとに、実際に商品として形にしていく役割を担います。
味や原材料の選定、試作と改良、保存性の検証、製造工程の調整などを行い、量産できる状態まで作り上げるのが主な業務です。
簡単にいうと、商品企画が「何を作るかを決める役割」、商品開発が「それをどう実現するかを形にする役割」です。
企業によっては両方を兼ねるケースもあり、「商品企画・開発」として一つの職種で募集されることもあります。
そのため、求人を見る際は業務範囲をしっかり確認することが大切です。
商品企画・商品開発の仕事内容

商品企画と商品開発は、どちらも新しい商品を生み出す仕事ですが、担当する役割が異なります。
ここでは、それぞれの仕事内容を具体的に見ていきましょう。
商品企画の仕事内容
商品企画は、「どんな商品を作るか」を考える仕事です。
市場や消費者のニーズをもとに、商品の方向性を設計する役割を担い、マーケティングの視点が求められます。
主な業務は次のとおりです。
- 市場調査やデータ分析を行い、消費者ニーズやトレンドを把握する
- 「誰に、どんな価値を届けるか」という商品コンセプトを立案する
- ターゲットや価格帯、商品ラインナップの方向性を設計する
- 販売戦略やプロモーション方針を検討する
- 商品開発部門と連携し、企画内容を具体化へつなげる
商品企画は商品の「設計図」を作る役割であり、開発の出発点をつくる仕事です。
商品開発の仕事内容
商品開発は、商品企画が決めたコンセプトをもとに、実際に製造できる形へ落とし込む仕事です。
主に、味や品質、安全性などを設計する技術的な工程を担います。
主な業務は次のとおりです。
- コンセプトに合わせて原材料を選定し、配合を設計する
- テストキッチンで試作を繰り返し、味・風味・食感・保存性などを検証する
- 工場でのラインテストを行い、量産時の工程やコストを調整する
- 初回量産に立ち会い、品質基準を満たしているかを確認する
企画されたアイデアを「安全においしく、安定して量産できる商品」に仕上げることが、商品開発の役割です。
商品開発の仕事内容をより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

食品業界で商品企画・商品開発の仕事に就くには?4つのルートを解説

食品業界で商品企画・商品開発の仕事に就くには、複数のルートがあります。
ここでは代表的な4つの方法を紹介します。
1. 大学・専門学校で専門分野を学ぶ
商品企画・商品開発では、食品に関する知識や市場を分析する力が求められます。そのため、大学や専門学校で関連分野を学ぶルートが一般的です。
理系学部では食品科学や栄養学を専攻し、食品の成分・加工技術・衛生管理などを学ぶケースがあります。一方で、経済学部や経営学部でマーケティングを学び、消費者ニーズを捉える力を身につけるルートもあります。
製菓・調理系の専門学校で実践的なスキルを習得する方法も有効です。
2. 食品業界に就職して現場経験を積む
新卒で食品メーカーなどに就職し、現場経験を積みながら商品企画・商品開発を目指すルートもおすすめです。企業によっては、将来的な企画・開発職への配属を前提とした採用を行っている場合もあります。
製造部門や営業部門での経験を通じて、自社商品の特徴や製造工程、顧客ニーズを理解できる点が強みになります。
食品メーカーへの就職について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

なお、新卒で企画・開発職を目指している方は、「エフラボ」で実際の求人情報をチェックしてみましょう。「商品企画」「商品開発」といったキーワードで絞り込んで検索してみてください。
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3. 社内で異動希望を出す
すでに食品関連企業に勤務している場合は、社内で商品企画・開発部門への異動を目指す方法もあります。
現場経験を持つ社員は製造工程や品質面の理解があるため、実現性の高い企画や提案ができる点で評価されやすいのがメリットです。
社内公募制度や上司との面談を活用し、これまでの経験とあわせて企画・開発への意欲を伝えてみましょう。
4. 関連する経験を活かして転職する
他職種での経験を活かして、商品企画・商品開発職へ転職するルートもあります。
例えば、調理経験者は食材や調理工程の知識が強みになり、営業経験者は顧客ニーズを引き出す力が評価されます。
これまでのキャリアで培った分析力や企画力をアピールすることで、未経験からの挑戦が可能です。

食品の商品企画・商品開発に役立つ資格

商品企画・商品開発の仕事において、必須となる資格はありません。ただし、食品に関する知識や専門性を補強できる資格は、就職活動や実務での理解度向上に役立つ場合があります。
ここでは、代表的な資格を紹介します。
食品衛生管理者
食品衛生管理者は、食品の製造・加工を衛生的に管理するための国家資格です。食品衛生法により、特定の食品を製造する施設では有資格者の配置が必要とされています。
医学・薬学・畜産学・農芸化学などの課程を履修できる大学・専門学校で指定科目を修めることで、卒業と同時に取得できるケースがあります。
食品製造に関わる企業では、衛生管理や品質管理の基礎知識として評価されることがあり、業務理解の土台として役立つ資格です。
栄養士・管理栄養士
栄養士・管理栄養士は、栄養バランスや健康面を考慮した食品開発に活かせる資格です。
健康志向食品、機能性食品、アレルギー対応食品などの分野では、専門知識が企画や開発に直接役立つ場面があります。
それぞれ指定の養成課程を修了することで取得でき、食品メーカーや給食関連企業などでも活用される資格です。

調理師
調理師は、食品や調理に関する基礎知識・衛生管理・調理技術を体系的に学んだことを証明する国家資格です。
商品開発では、試作やレシピ設計の工程で役立つほか、味の再現性や調理工程の理解にもつながります。
実際の開発現場では、飲食店や中食の商品開発などで「現場感覚を持った人材」として評価されることもあります。

フードコーディネーター・野菜ソムリエなど
フードコーディネーター(食の企画・演出に関する民間資格)や、野菜ソムリエ(野菜・果物の知識や選び方を体系的に学べる民間資格)など、食に関する民間資格もあります。
食材の特徴や組み合わせ、食文化への理解を深めることができるため、商品開発・企画の現場で求められる「発想力」や「アイデアの幅」を広げるきっかけになります。
特に食品開発では、味や栄養だけでなく「どんな組み合わせが新しい価値になるか」を考える力が重要です。こうした知識は実務にも活かしやすいでしょう。
商品企画・商品開発の年収
食品の商品企画・商品開発の年収は、企業の規模や経験によって幅があります。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、加工食品の製法管理や商品開発などを含む「食品技術者」の平均年収は611.9万円(令和7年賃金構造基本統計調査)です。
ただし、この数値には研究職・品質管理・製造管理なども含まれており、食品開発・企画に関わる職種全体の平均値として捉えられます。
そのため、新卒や若手のスタート時点ではこれより低い水準となることが一般的です。経験を積んだり、管理職や専門職へキャリアアップしたりすることで、収入は段階的に上がっていきます。
また、年収は企業規模や担当領域によっても異なるため、あくまで目安として参考にしましょう。
【新卒向け】商品企画・商品開発の仕事を目指せる求人例

商品企画・商品開発の仕事に携わりたいと考えている新卒の方に向けて、飲食業界専門の新卒求人サイト「エフラボ」に掲載されている求人を紹介します。
株式会社ハミングバード・インターナショナル
株式会社ハミングバード・インターナショナルは、仙台を中心にイタリアン・カフェ・和食・ラーメンなど多業態を展開する飲食企業です。店舗運営に加え、製造や本部機能も持ち、現場経験を起点に商品づくりや企画にも関わるキャリアが特徴です。
入社後はホール・キッチンなどの現場業務からスタートし、売上管理や改善提案、SNSを活用した集客など幅広い業務を経験します。
その後は希望や適性に応じて、商品製造や新メニュー開発、フランチャイズ支援などにも携わることが可能です。
挑戦を重視する社風のもと、商品開発・企画の基礎となる現場理解を深めながら成長できる環境といえるでしょう。
ロイヤルホールディングス株式会社
ロイヤルホールディングス株式会社は、ロイヤルホストや天丼てんやなどを展開する東証プライム上場の外食大手で、食品・外食・ホテル・コントラクトの4事業を展開しています。
入社後約半年間は研修を通じて複数事業の現場を経験し、調理や店舗運営の基礎を学んだうえで配属が決定されるのが特徴です。
その後は店舗での調理経験を起点に、食品製造や商品開発、本部での商品企画・仕入れ業務などへキャリアを広げることが可能です。
現場理解を重視しながら、グループ全体で「食」の品質を支える商品開発・企画職へと成長できる環境が整っています。
株式会社松屋
株式会社松屋は、大阪・京都・兵庫・奈良・岡山エリアを中心に、焼肉・ステーキ・牛タン・肉バルなど多様な肉業態を展開する飲食企業です。
「焼肉特急」などのエンタメ性の高い店舗から、高級焼肉や百貨店内レストランまで幅広いブランドを持ち、関西圏で積極的に新規出店を進めています。
入社後は店舗での調理・接客を経験し、現場理解を深めたうえで、将来的にはメニュー開発や商品企画、店舗展開や業態開発、本部業務など多様なキャリアに挑戦できる環境が整っています。
食を通じて新しい価値を生み出したい人に向いている企業です。
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まとめ
食品業界で商品企画・商品開発の仕事に就くには、複数のルートがあります。
必須資格はありません。しかし、食品衛生管理者や栄養士などの知識系資格は、基礎理解や選考・実務で評価されることがあります。
特に新卒の場合は、まず食品関連企業に入社し、現場経験を積みながら開発・企画職を目指すのが一般的です。早い段階から業界理解を深めることが、キャリア形成の近道になります。
食品業界への就職を検討している方は、「エフラボ」内で気になるワードを入れて検索してみてください。

