給食調理員として働くことを検討している人にとって、「年収」は大きな判断基準です。
とくに給食調理員の仕事について調べている多くの人は、「給食調理員の年収って本当に低いの?」と気になっているでしょう。
この記事では、給食調理員の年収について、雇用形態別のリアルな差や給料が低くなりがちな理由を探ります。
さらに、給食調理員を新卒で選んだ際の将来性や年収アップの可能性についても触れながら不安を解消します。
給食調理員としての働き方のメリットを知りたい人は、ぜひこの記事をお読みください。
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給食調理員の平均年収

給食調理員の平均年収は、369.5万円が全国かつ全年齢の平均です。
また、20〜24歳にピックアップした平均年収は、303.8万円でした。
当然、年収は地域や雇用形態によって異なるだけでなく、新卒ですぐ給食を作る人として務められるとは限りません。
最初は上司・先輩から、給食を作る人として何をすべきか、具体的な仕事内容や振る舞い方などを手取り足取り教えてもらい徐々にスキルアップしていきます。
給食調理員の年収が年齢によって異なるのも、勤続年数から来る経験の差が出ているのです。
なお、「エフラボ」が全国232社を対象とした新卒採用の給与水準では、以下の結果が出ています。

上記結果のとおり、地域差や最終学歴によって差はあるものの、企業ごとで異なる残業手当や特別手当の関係も関係していると言えます。
出典:厚生労働省職業情報提供サイト(job tag)「給食調理員」
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雇用形態別で見る給食調理員のリアルな年収の違い

給食調理員の仕事は、以下の雇用形態によって年収が異なります。
- アルバイト
- 正社員
- 公務員
雇用形態によって異なる年収を見て、自分はどのような働き方を目指していくのが無難なのかをイメージしながら読み進めてみてください。
アルバイトの場合
アルバイトとして給食調理員の仕事をする場合、基本的に時給制であるのと個人の経験やスキルにより異なりますが、1,200円前後が平均時給です。
アルバイトの給食調理員は、主に学校での勤務が多く、学校の休暇期間中は勤務時間が減少するため、月々の収入に影響が出ます。
とくに夏休みや冬休みなどの長期休暇中は、勤務日数が減ることが一般的です。
また、アルバイトは基本的に短期間の雇用契約な場合があり、雇用の安定性や福利厚生が限られていることも考慮すべき点です。
アルバイトの立場で給食を作る人の背中を見て現場の実務経験を重ねることで、調理スキルの向上や、将来的には正社員としての雇用も期待できます。
正社員の場合
正社員で働いた場合、給食調理員の年収は勤務する地域や所属する施設、経験年数によってばらつきがあるものの、全国平均で約300万円から350万円です。
都市部の学校や病院、社員食堂などの大規模施設では、比較的高い水準の給与が支払われますが、地方の小規模施設では低い水準になる傾向です。
ただし、正社員で給食調理員になる場合、多くの場合が委託会社に雇用されるため、どのような施設に配属されるのかは事前に確認しておきましょう。
なお、正社員で働くと勤務年数やスキルアップによって昇給のチャンスもあり、実務経験を積むことで管理職への道も開かれます。
ただし、昇進のスピードや昇給額は、施設の規模や予算によって異なるため、事前にしっかりとした確認が重要です。
公務員の場合
公務員として働く給食調理員の場合、自治体に雇用される安定性がある一方で、初任給は20万円前後で年収は200万〜300万円が平均です。
公務員で働くことにより、長期的なキャリア形成ができるだけでなく、勤続年数や資格の有無などによって段階的に年収が上がります。
たとえば、府中市の給食調理員に関する公開情報によると、毎月の給料平均が約37万円であることが公表されています。
しかし、公務員で働く給食調理員の平均年齢が55.1歳と記されていることから、新卒で働いている人は少ないでしょう。
公務員で給食調理員になる場合、学校や公共施設での勤務が多いため、年末年始や夏休みなどの長期休暇が取りやすい点は魅力的です。
給食調理員の給料が低いと言われやすい理由

給食調理員の仕事は、学校や保育園なら子どもと接する機会が多くなり、社員職員なら会社で働いている人から直接お礼を言われる働きがいがあります。
しかし、給料に目を向けると勤務時間の短さや昇給・昇進がすぐに反映されない点から、「給料が低い」と言われる仕事でもあるのです。
ここからは、給食調理員の年収が低い、上がりにくいと言われる理由について深掘りしていきます。
勤務の拘束時間が短い
給食調理員の仕事が「給料が低い」と言われる理由の1つに、勤務の拘束時間が短いことが挙げられます。
給食調理員は、主に学校や保育園などの施設で働くケースが多いため、施設の開閉時間に合わせた勤務となります。
とくに学校の場合、授業が行われている時間帯にのみ業務が発生するため、通常の企業勤務と比べて拘束時間が短くなることが一般的です。
結果として、全体的に勤務時間が短く設定されているため、年収にも影響を与えてしまうのです。
また、学校や保育園が夏休みや冬休みといった長期休暇に入ると、給食調理員の業務も減少するか、休業となることがあります。
長期休暇中は休暇を取れる一方で、その間は給料が減るため、年収全体が低く抑えられる要因ともなっています。
昇給や昇進がすぐに反映されない
給食調理員の職場では、昇給や昇進がすぐに反映されないことも、給料が低いと言われる一因となっています。
たとえば、公務員の場合は昇給や昇進のプロセスが厳密に規定されており、個人の能力や成果が即座に給料に反映されるわけではありません。
また、民間企業で働く正社員の給食調理員も、企業の業績や予算の関係で昇給が制限されることがあり、個々の努力が報われにくい側面があります。
実際に、「job tag」の公開情報でも、20〜24歳にピックアップした平均年収が303.8万円なのに対し、全年齢の平均年収は369.5万円でした。
つまり、勤続年数に応じたスキルによって年収が異なるため、すぐに給料として反映されない仕事でもあるのです。
新卒で給食調理員を選んだ場合の将来性や仕事内容

新卒で給食調理員の道を選んだ場合の将来性について考える場合、以下の要点を押さえておく必要があります。
- 安定を取るか年収を取るかで方向性が変わる
- 調理師免許や管理栄養士は年収アップも期待できる
「新卒で給食調理員を選ぶのはアリか、ナシか」を判断するためにも、年収で決めるべきなのかを整理していきます。
安定を取るか年収を取るかで方向性が変わる
新卒で給食調理員を選ぶ際、安定性と年収のどちらを重視するかによって、キャリアの方向性は大きく変わります。
たとえば公務員として働く場合、安定した雇用が期待できます。
学校や公共施設での勤務が多く、景気に左右されにくい職種といえるため、長期的な職業生活を見据えたときに魅力的です。
しかし、一般的に公務員で給食調理員になった場合の初任給はほかの職種と比較すると低めに設定されています。
とくに民間企業と比べると、給与水準はやや控えめであり、昇給のペースも緩やかです。
一方で、年収を重視するなら民間企業で働く正社員の道が選択肢になるでしょう。
正社員で給食調理員になった場合、民間企業は成果主義を採用していることが多いため、能力や経験が評価されやすいのが魅力的です。
安定性を取るなら公務員で、年収の上がり方・給料を重視するなら正社員が現実的な選択肢になるでしょう。
調理師免許や管理栄養士は年収アップも期待できる
調理師免許や管理栄養士の資格は、給食調理員としてのキャリアを考える上で重要なステップとなります。
たとえば、調理師免許を取得すると、調理の専門知識と技術が認められ、より責任のあるポジションでの勤務が可能です。
また、管理栄養士資格は、栄養管理や食事計画の専門性が求められるポジションに就けるため、給与面で優遇される傾向です。
さらに、調理師免許や管理栄養士の資格は、たとえ給食調理員で働かなくても、転職市場で有利に働きます。
公務員としての給食調理員の場合でも、資格を持っていることで昇進の機会が増え、結果的に年収アップにつながる可能性があります。
※内部リンク:2月KW「管理栄養士 年収」
給食調理員の年収に関するよくある質問
学校や保育園などが夏休み・冬休みのときは給料もらえるの?
給食調理員が勤務する学校や保育園が夏休みの期間中、給料がどうなるのかは、多くの人にとって気になるところです。
実際のところ、給料が支払われるかどうかは、雇用形態や契約内容によって異なります。
たとえば、学校や保育園が長期休暇のタイミングで、調理場の大掃除や研修・講習会などが実施されるケースがあります。
つまり、給食を作る業務が発生しない期間であっても、職場によってはなんらかの業務が発生する可能性があるのです。
ただし、学校や保育園が休みの日に勤務するのかは職場次第になるため、事前確認が必須です。
新卒で給食調理員を選んで後悔する人は多い?
新卒で給食調理員を選んで後悔する人は一定数いるものの、実際は個々の価値観やキャリアの期待によって異なります。
給食調理員の仕事は、地域社会への貢献や子どもたちの健康を支える重要な役割があります。
しかし、給料やキャリアアップで不満を感じる人もいることは事実です。
とくに、新卒で給食調理員の職業を選んだ場合、ほかの職種と比較すると年収は低めです。
また、昇給のスピードが遅い傾向にもあるため、年収の低さから転職を考える人もいるでしょう。
働いてから後悔しないためにも、自分にとっての向き不向きも視野に入れながら、調理師免許や管理栄養士の資格を取得しておくことがおすすめです。
そもそも給食調理員になるには何をすれば良いの?
給食調理員になるには、まず基本的な調理技術を身につけることが重要です。
給食調理員は学校や保育園の給食を作ることが多いため、衛生管理や栄養バランスを考慮した調理が求められます。
また、調理師免許や管理栄養士の資格を取得しておくと、就職活動で有利になります。
さらに、給食調理員として働く際には、チームでの協力が求められるため、コミュニケーション能力も重要です。
とくに、学校や保育園では、子どもたちのアレルギーや食の安全に配慮する必要があるため、職場内での情報共有やチームワークが欠かせません。
なお、以下の記事では給食調理員になるには資格が必要なのか、向き不向きややりがいなどを解説しているので、あわせてご覧ください。
関連記事:給食調理員になるには資格は必要?向き不向きややりがいなどを解説
まとめ

本記事では、給食調理員の年収や雇用形態ごとの違い、将来性などについて解説しました。
給食調理員の仕事は、地域や雇用形態によって年収が異なり、とくにアルバイトや正社員、公務員での違いが年収の差が生まれます。
また、給料が低いと感じやすい一方で、安定した雇用ややりがいを感じる人も多くいます。
給食調理員は調理師免許や管理栄養士の資格を取得済みの場合、取得を検討している場合でも、年収アップやキャリアの幅を広げられる仕事です。
給食調理員として働いてから後悔しないためにも、年収だけでなくやりがいやキャリアにも目を向けて就職活動に取り組んでいきましょう。
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給食調理員への就職を目指している人は、ぜひご活用ください。

