2019就活生のための
飲食業界研究+新卒求人情報

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ぶっちゃけ座談会

成長企業3社の人事部が本音で語る!

高橋 麻菜美株式会社ノバレーゼ
人材本部 人材開発部長
1984年生まれ。ホテルの法人営業やIT企業の人事担当を経て、2009年に(株)ノバレーゼに入社。主に、人材開発部長として採用のすべてを統括。
織田 裕規株式会社 ファイブグループ
経営戦略室 事業推進マネージャー
人事部採用マネージャー
1987年生まれ。2009年に(株)ファイブグループに入社、2013年より人事部担当となる。現在は主に、アルバイト以外の新卒・中途の採用に携わる。
上野 翔株式会社 エー・ピーカンパニー
人材開発本部 人材開発部
中途・新卒採用チーム
1990年生まれ。大学卒業後、人材紹介会社に入社。2015年に自ら(株)エー・ピーカンパニーに志願し、人事部に配属。主に、新卒・中途の採用を担当。

※上記役職は2016年9月現在のものです

メディアでの飲食業界のイメージの悪さについてどう思いますか?

織田
「たしかにテレビや新聞、ネットなどで飲食業界はブラック企業が多い……などと言われていますよね。でも、そもそもなにをもってブラックなのかってことですよ」
高橋
「そうなんですよね。言葉だけが先行して曖昧なもののように思います。例えば、就労時間が長かったらブラックなの!? お給料が安かったらブラックなの!? ってなりませんか?」
上野
「そんなの、飲食業界だけじゃないと思うんです。ですが、飲食業界のブラックな話題だけがメディアで取り上げられすぎたのかもしれませんね」
織田
「ニュースは大きいですよね。でも、逆に僕は飲食業界の仕事ほど自由な仕事はないと思っていますけど」
高橋
「私も同感です。飲食業界の仕事って、経営と隣り合わせですよね。私は今の会社の前にIT業界で働いていたんですけど、1万人規模の従業員がいる大きな会社だったので、いち社員の私が経営のことを学ぶなんて絶対にできませんでした。でも、飲食業界なら、ひとつの店舗を自分で経営しているようなもので、メニューを開発したり、プランを考えたり……といろんな仕事ができる。そうすると、自分のスキルアップにもつながりますよね」
上野
「分かります。一般企業の営業マンは、基本的に営業の仕事しかないと思いますが、飲食店だと営業的な要素はもちろん、お金の管理という意味では経理的な役割も果たすことになるし、採用や教育もする。いろいろな要素がつまっていますよね」
織田
「あとはなにより、お客様との距離が近い! 僕が現場にいたとき、仲良くなったお客様がアルバイトで採用されて、社員になって、店長にまでなった……なんて話もありましたよ(笑)。お客様と結婚する社員だってもちろんいるし」
高橋
「なんか素敵ですね」
上野
「ステップアップがしづらい……とか思われているんですかね? 飲食業界は」
高橋
「どこの業界にもステップアップしづらい会社はありますよね。でも、一社一社をきちんと見れば、そこは見抜けると思います。入社3年目で経営にも携われる会社もたくさんあるし……。飲食業ほどおもしろい業界はないと思うんですけどね」
織田
「市場規模が他の業界に比べて大きいですからね。人間は死ぬまで食べ続けるわけだから(笑)」
高橋
「そう!その中で自分たちが仕事をして、どう広げていくかを考えたらおもしろくて仕方ないですよね。日本の飲食の技術は文化遺産にもなっているから、世界にも視野を広げていけるし、可能性は無限大なんですよ」

心の安定こそ、本当の安定

Takahashi Voice

上野
「飲食は人間の生活と切り離せないですもんね。そこがまたおもしろいし、単純に『おいしかった、ありがとう、またくるね』ってお客様に言ってもらえるだけで幸せを感じることができる。これも飲食業の醍醐味のひとつですよね。僕はそういう飲食のおもしろさについて、よく学生さんたちにも話しているんです」
高橋
「お客様の喜びがダイレクトに伝わるっていうのは、すごくありがたいことですよね」
織田
「あとはやっぱり、さっきも言いましたが飲食は自由ですよね。極論かもしれませんが、目の前のお客様が喜んでくれさえすればいい。通勤時も満員電車に乗らなくてもいいですし(笑)」
高橋
「そこもポイントですよね。それにお金をもらって『ありがとう』と言われる仕事って本当に幸せですよね……」

面接では何を見る?

皆さんが飲食業界に入ろうと思ったきっかけは?

織田
「僕はちょっと変わっていて(笑)。高校卒業後にダンスを本格的に学ぶためにニューヨークに行ったんです。でも、着いた空港で1年分の荷物が入ったスーツケースを2個とも盗まれてしまって……。とりあえずバイトをするしかないと思っていたら、日本語の新聞にやきとり屋さんのバイト募集があったんですよ。すぐに面接をしてもらって次の日から働きはじめました(笑)」
高橋
「すごいですね、おもしろい! 高校時代は飲食のバイトとかはしてなかったんですか?」
織田
「ずっとしてました! だからこそ、飲食店で働くという道はあまり考えてなかったんです。でも、ひょんなことからニューヨークのやきとり屋でバイトをしたことで、飲食店のおもしろさを再確認してしまった。言葉は通じなくても、おいしい料理は世界共通だから、そこも僕的には大きかったです」
上野
「ニューヨークがダンスの道を飲食の道に変えた、ターニングポイントだったんですね」

ネットを見る前にまず動け!

Oda Voice

高橋
「私は高校時代から7つのバイトをしていて、複数掛け持っていたこともあります」
上野
「7つもですか?」
高橋
「コンビニにレストラン、あとは塾講師まで(笑)。その中でも飲食がいちばん楽しかったんです。学生のアルバイトなのにレジしめとかある程度のことはまかせてもらえるからやりがいがあったんですよね。だから就職はサービスの頂点を極めたいと思って、当時はそれがホテルだと思って、入社したんですが配属されたのは法人営業で、やりたいこととは少し違っていたんです。でもホテルで働いたことにより、サービスは高いとか安いとか、ホテルだからとか居酒屋だからとかは全然関係ないんだと知りました。大切なのは、会社の目指すものや自分のやりたいことが一致していることなんだと。その後、IT企業で人事の仕事をしましたが、やっぱり自分はサービス業が好きだと実感したんです」
上野
「僕は大学時代にずっと、わが社が経営する【塚田農場】で4年間アルバイトをしていたんです。実は僕の母は料理が苦手でして(笑)。だからアルバイト先で地鶏の炭火焼を食べたときに、『この世にこんなおいしいものがあるのか!』と感動したんです。それが飲食にハマるきっかけのひとつでした」
織田
「食に目覚めたんですね(笑)」
上野
「僕は当時、キッチン担当だったんですがオープンキッチンだったのでお客様との距離がすごく近くて、プライベートで飲みに行くほど仲良くなれたのもいい思い出です。そして大学4年になって、就職の内定をもらい、アルバイトも最終日という日、朝礼に母がわざわざ来てくれて『うちの息子がこんなにも楽しく働かせてもらってありがとうございました』と言ったんです。さらにその日の夜に、『今日はやけに常連さんが多いな…』と思っていたら、最後の最後にみなさんから手紙をもらって号泣したんです。そのときにサービス業って本当にいいなと感じましたね。その後、人材紹介の会社で働いたんですが、どこか心にぽっかり穴が開いてしまっている自分がいました」
織田
「今の会社には引き抜かれたんですよね?」
上野
「たまたまエー・ピーカンパニーに営業に行ったら、バイト時代の先輩の方がいて、声をかけてもらったんです。営業に行くまでは転職はとくに考えていなかったんですけど、タイミングはよかったのかもしれませんね」

ずばり……!どんな人を採用したいですか?

織田
「今の学生は、安心感や安定感を求めてくる」
上野
「ネット社会ということもあって、学生の就職活動の仕方も自己分析や企業研究ではなく、まずブラック企業ランキングを調べる……みたいな」
高橋
「『親が反対している』という学生さんもいますけど、親が働くわけではないし、自分の人生なんだから、自分の気持ちを大切にしてほしい。それに安定って、なにをもって安定なのか……。結局、その人の心が決めるものなので、『心の安定』こそが真の安定だと私は考えています。ネット社会だからこそ自分できちんと判断しなくちゃいけませんよね」
織田
「たしかに。そこを踏まえて、今欲しい人材は……となると、僕は本質を見ようとする方ですね。例えば、僕の話に対して『それってなんでですか?』とか質問してくる方とか、けっこう好きですね」
上野
「あとは、変化や失敗を恐れずに絶対やってみたいというものが強くある方は輝いて見えます」

変化や失敗を恐れないこと

Ueno Voice

高橋
「そうですよね。今はたしかにそういう学生って減ってきましたよね。だからこそ私はある意味、『生意気(生=未成熟、意気=意気込み・やる気)』な学生ともっと会いたいですね。もちろん、素直であることは好ましいですが一方で、自分の意見を堂々と言えない方が増えているように感じます。『自分は、お客様のためにこうしたい!』と、未成熟だからこそある情熱でぶつかってきてくれた方が、本気がみえますよね!」
織田
「たまに面接でマニュアル本のまんま話す学生とかいますよね?」
上野
「いますね、やたらと言葉づかいや所作はキレイなんだけど、心がこもってないというか(笑)。そこよりも自分の言葉を大事にしてほしい」
高橋
「もちろん、そういった人材が欲しいという会社もあるとは思いますが、飲食業界はまったく違いますよね。自分の意見や考え、周りを見る目……などトータル的な能力が必要ですもんね」
織田
「形式にとらわれすぎないでほしい。自由なことが飲食業界の長所でもあるので」
高橋
「けっこう今日はぶっちゃけましたね(笑)」
上野
「はい、そうですね。これを機会に僕らの思いがいろんな人に伝わると嬉しいです」

これから就職活動を迎える皆さんへ…

これから先の人生をどう生きたいかが自分の仕事につながります。目先のことや情報に惑わされず、物事の本質を見てがんばってください!by高橋さん

就職活動は自分が選んだところに責任を持つことが大切。あれこれ悩んで自分の可能性にふたをしないで、とりあえずとびこんでください!by織田さん

就職活動はよく、結婚生活に例えられます。価値観の合う相手(会社)に出会えるためにも自己分析と企業研究を一生懸命やってください。by上野さん

文:安藤 陽子

写真:ボクダ 茂

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